秋の終わりに
もう 秋は終わりですか
明日からの白い冬に備えて
新しいストールを買いました
たくさん重ね着をするのが嫌いな 私の
いつかの誕生日に あなたがくれた
細い金の糸が少しだけ見えるように
優しく フンワリと編み上げた あの
生成り色したストールが
とっても 好きだったけど
置いてけぼりのわたしの心が
今でも まだ 揺れるから
もう …
新しく買った 真っ白なストールと
お揃いの 耳まで隠れる柔らかな 帽子
…そう
お気に入りになりそうな
気がしたから
ブーツが隠れるほど 雪が積もったら
新しい夢を見よう きっと
今よりも
少しは笑顔になれるかもしれない
あなたを 忘れられないまま…
また 冬が来る
.•*¨❀.*・゚.•*¨❀.*・゚
追想 未亡人と呼ばれた日 (一部)