2022-06-22 月明り 窓から見える月が好きだった 寄り添って眺める月が 好きだった 月のない夜に見上げる空に この街が明るすぎて 美しい星は見えない 遠く近く 煌めくのは 眠らない街の灯り それでも 二人でいればそれで良かった 振り返ろうとする心を蹴り飛ばして 想いを鎮めるように 目を閉じて思考を止める 自分の肩を抱きしめて …過ぎ去った時を振り切った どうしても もう どうしても戻れない …戻らない