それでも
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空っぽの心を引き摺って
行くあてもなく ただ 歩く
足元の枯葉の音だけが
今を語っているようで
…もう 涙さえ出ない
季節は
冬が過ぎたら 芽吹きの春が来る
花が咲き 鳥が歌う
だけど
私には 次の春は来るのだろうか…
絶望の「淵」を彷徨いながら
けれども まだ
「底」には至っていない
この
心に立ち塞がる崖を 見据えて
どうやって這い上がってやろうかと
それでも まだ
ひたすらに考えて この手と
足が かかる隙間を探っている
私は 意外と 強かなのかも知れない
降り始めた雨が
天から差し伸べられた蜘蛛の糸に見える
何気に ニンマリと 口角が上がった
もう 何度目か…
また
生き延びてやる と…
あぁ 月が出た
明日は きっと晴れるね
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過去詩・創作／自サイトより再掲載
