ある日
ドンっとぶつかって 反射的に
「あっ すみません!」と顔を上げて
前を向いても ネクタイしか見えない
なんとは無しに 頭のテッペンのつむじに視線を感じる
私の身長156㎝
勇気を出して顔を上向けたら…
自分よりかなり上に頭がある無表情の男性に
上から目線?(身長差)でジッと見られ ムッときて
ぶつかった瞬間の距離のまま 首を上げて
負けじと ジッと見返したった
(意味もないのに意地だけで)
上を向いているのはしんどくて そのままコトンと首を戻したら
また胸に当たった
「フッ」と笑われた気配
そこで初めて「近い!」と感じて一歩後退り また見上げた。
口元を手で覆い 顔を逸らして思いっきり笑いを堪えている様子の
男性が 『いえ、こちらこそ』と 言いつつも
まだまだ笑っているらしい目が 挙動不審に泳いでいる
街角で起きた 顔も覚えていない通りすがりの人との
出来事を 時折思い出す
あの時…
なんで笑われたのだろう…